オデッセイ

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最近サバイバルの動画を見るのにハマっている。山の中で、必要最小限の生活必需品を持って、蛙や虫、野草、キノコなどを探して食べながら生活する。

動画を見ていると、自然の音がしてリラックス感も得られるし、何より、食料を探さないと生きていけないので、見る側も応援する気持ちになる。食材を見つけると、「よし、これで生きられる!」と自分のことのように喜んでしまう。

その動画を見ながらご飯を食べると自分のご飯がすごく豪華に思えて、若干の背徳感も相まってか、いつもより美味しく感じられる。

数多くあるサバイバル映画の中でも「ある意味で」これ以上のサバイバルは他にはないだろう。「オデッセイ」という映画だ。プロメテウスなどを作った、リドレー・スコット監督の作品である。

主人公は火星の探索メンバー。探索ミッションの途中、激しい嵐におそわれた。猛烈な風によって吹き飛ばされ主人公は、メンバーと引き離されてしまう。

通信も途絶え、生存は不可能と判断され、他の隊員たちはミッションを中止し、主人公を残して火星を脱出。主人公は火星でひとりぼっちになる。次に調査隊が火星にくるのは数年後。

一瞬で諦めてしまいそうな状況だが、すぐに前向きに考え始める。主人公は残っている食料をかき集め、いつまで持つか計画を始める。

そして、自分の専門である植物の知識を生かして、火星で植物を栽培したりと、目の前の課題を一つ一つ解決しながら、生き延びていく。

また、 ストーリーはディスコミュージックで展開していき、火星に一人ということを忘れてしまいそうだ。

宇宙を題材とする映画の多くは非現実的な機械やロボットが登場するが、この映画では酸素、水のない火星で植物を育てるため、物質の燃焼反応から水を生成するなど、「人間の知識」で問題解決をしていく。

宇宙ステーションも印象的だ。この映画で登場する宇宙ステーションは回転していて、その遠心力で、地球のように地面に足をついて歩くことができる。実際には非現実的なのだろうが、物理原則に基づいたアイディアで面白い。

ひとつの映像作品としてもおもしろいが、あまりにも困難に思える問題を解決する上での心の保ち方や、物理現象についてなど、勉強になることも多かった。

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