活きる力

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いつのまにか、3月になってしまった。ついさっきまで新年だったような気がするが、時が経つのは早い。ブログも1月から更新できていない。

毎年何かしら一年の抱負を考えているのだが、今年は少しバタバタしていて、正月から今年は何にしようかと考えながら、曖昧なままもう1年の1/6が終わっている。

このままではいかんと、自己啓発本が読みたくなり、手に取ったのは稲盛和夫さん「活きる力」という本だ。

稲盛さんといえば京セラの創業者であり、名経営者である。

この本は大学で行われた公演をベースに書かれており、仕事への取り組み方や、日々の心がけについて書かれている。冒頭で、仕事や人生においては「思い」が重要であると主張している。

この「思い」とは頭を使って論理的に「考える」こととは違い、日々何気ないことに対してふと感じることや、行動を起こす前に半無意識的に考えることのことだ。

ビジネス本の中ではよく、漠然とした「思い」より、具体的な数値目標の重要性について述べられることが多いが、本書では人生を決めていくのは「思い」であり、それぞれの「思い」からその人の人間性や境遇が形成されていくもので、もっとも重要なことであると書かれている。

たしかに「思い」の強さを感じることがある。私の両親はどちらとも教師である。だからといって厳しく育てられたわけではなく、自由に生きてきた。

大学の頃、公務員は安定しているからと、教員免許を取っておけとよくいわれたが、私はなんとなく教師は無理だなと思っていたので、教員免許をとろうと思わなかった。

その後、私は昔からなんとなくものづくりがしたいと思っており、製造業の仕事に就職した。なんとなくという気持ちだけで、思うような職業につけたことは今になって思えば、かなり幸運なことだが、この「なんとなく思っていた」ことはかなり漠然としているが、言葉では説明できない思いで、自分の思っている以上に強く行動に大きな影響をもたらしている。

そもそも自分の趣味や、本当にやりたいことを「こういう理由で、将来こうなりたいからだ」と論理的に説明できるほうが自然では無いような気がする。

人はこういう、なんとなくこうしたい、こういう人間になりたいという思いが大切ではないかと思う。

やはり、今年の目標を決めることは大事だ。1年間どんな思いで生きるか、それを決めて時々見返す。それだけでも十分ではないだろうか。

さて、どんな目標にしようか。

 

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