どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力

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自分の直属の上司が別の部署に異動となった。異動と言っても同じ部門の中のもので、ゆくゆくはそうなるだろうと思われていたもので、そのことに対して大きな驚きはなかった。ついに来たかという感じだった。

しかし、その連絡は突然で、異動の一週間前に知らされたため、心の準備ができておらず、ショックで、そして、来週以降の自分の仕事が大変だろうなと思った。

やはり人が一人抜けると仕事量が一気に増える。その人の扱っていた仕事がこちらに回ってくるし、自分が手伝いをしていた仕事がいつのまにか自分の担当ということになっていたりする。

また、仕事の引き継ぎやら、別の上司への業務の説明やら、事務的な業務も増えて、右往左往する羽目になる。

でもやはり、異動になる人、転職する人を応援したいと思う。自分自身も今の仕事を何十年と続けていける自信もないし、何より、今の状態を変化させようとする勇気がすごい。

伊藤嘉明さんの書いた、「どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力」という本を読んだ。

伊藤嘉明さんといえば、ものすごいリアルなR2D2の冷蔵庫が記憶に新しい。むしろその印象しかなかったが、この人の経歴がすごい。サーブ、コカコーラ、デル、レノボ、アディダスなど、名だたる企業を転々としている。しかも、その会社の中で「記録的な成果」をあげている。業種も部門もバラバラだ。

まず、目の付け心が違う。ソニーにいたころ、マイケルジャクソンのDVDをスポーツショップに売り込んだという。一見突飛なアイディアだと思うが、DVDではダンサーたちがさまざまなスポーツウエアを着ている。店頭でDVDを流すことで、相乗効果が生み出せるというメリットがある。

これは、前職のアディダスでの経験を生かしたアイディアあり、CD、DVDの販売一筋の人には考えつかないことだろう。さまざまな業種での経験を得たことで、他者と異なるプロセスでの販売方法を思いつくことができる。

多くの仕事に関する本には、自分の専門分野を持つことを進めているが、この本に書かれていることは逆だ。むしろ、1つのことしかできないことに危機感を持った方がいいとさえ言っている。

どちらが正解というわけではない。多様な経歴の人たちがいてこそ企業として良い方向に進んでいくのだろう。

それでも、何度も言うが、出ていかれる側は大変だ。異動する人、転職する人は心のどこかで、元の職場の人への感謝を忘れてはいけない。

この混沌とした高負荷な毎日は今年の終わりまでは続くだろう。

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