サバイバルファミリー

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最近コンスタントにアマゾンプライムビデオを利用している。レンタル一本500円程度とレンタルショップで新作を借りるより若干高いが、私のように月に数本しか見ない人にとってはそう大した差はない。

なにより、全部借りられていて在庫なしということがないことや、返却する必要がないのが最大のメリットだろう。

デメリットをあげると、ネットの回線が混み合っていたりした場合には中で止まってしまう場合がある。終盤でローディングなんてことになってしまうと結構げんなりしてしまう。

利点欠点それぞれあるが、結局便利さが上回り、月に数回映画を借りている。今回は、矢口史靖さんの「サバイバルファミリー」を見た。

矢口史靖さんといえば、ウォーターボーイズロボジーなどの監督で、どれも面白い。

特にウォーターボーイズは映画の後に、いくつも続けてドラマが出て、キャストには妻夫木聡、玉木宏、ドラマ版には山田孝之、石原さとみなど、蒼々たるメンバーが出演している。(こっそりの星野源が出ていたことを最近知って驚いた。)

大体夏休みには再放送をしていて、長い間夏の風物詩となっていた。私自身も子供の頃には、毎回その再放送を見ていた。

そんな矢口史靖さんの最新作とあって、サバイバルファミリーは映画館で見ようと思っていたが、いつにしようかとためらっているうちに上映が終わってしまっていた。

さて、この映画の内容はある日突然停電が起きる。それだけでなく、水道、ガス、電池までつかえなくなる。最初はすぐに復旧するだろうといつも通り生活をしているが、1日、一週間たっても一向に復旧しない。水、食料も尽きてきて、このままでは生きていけないと、鹿児島の両親の家を目指すして旅に出る、というものだ。

電気だけでなく、電池車のバッテリーがつかえなくなるというのは流石に、現実味がないかもしれないが、実際に起こったらそれはもう、最悪だ。

電気がないと、何があったんだろうとテレビをつけることもできない。そして、離れた人とは連絡を取る手段がない。

情報を得ることも、伝えることも全くできなくなる。おそらく現代社会においてこれが一番耐えられない状態だろう。

伝わってくる情報も、それが果たして信用できるものなのかわからないが、それしか信じられるものがない。

こんな絶体絶命の状態だが、矢口史靖さんの手にかかると、とってもポップでユーモアに溢れた作品になる。シリアスなシーンでも思わずクスッとなるようなネタが含まれている。

人間が生きるために本気になる姿は少し滑稽で、こんなにも面白いのかと思ってしまう。生存本能むき出しの姿は私のような本音を隠し通して頑張る一般サラリーマンから最も遠い状態だ。

だからこそ、そういった非現実的な映画が余計に楽しく感じるのかもしれない。

 

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