「働き方」の教科書

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半年間の長い教育を終えた新入社員達がキラキラした雰囲気を醸し出して私の部署に配属されてきた。目をそらしたくなる。

入社して時間が経ち、いろんなことを知ってしまい、キラキラを失った私には眩しすぎる。

 

働くことに対してモチベーションが弱い。鬱になりそうなほどでもなく、それでいて仕事中テンションが上がるような出来事は何もなく、真顔で仕事をしている。(笑いながら仕事をしている人はそういないかもしれないが)

そんな自分がなんだかどうしようもない人間のように感じて、余計にやる気に満ち溢れている新入社員達を見るに耐えられなくなる。

 

最近私生活が楽しい。ここ数年本を読む量が減っていたが、ブログを始めてからたくさん読むようになった。やはり、新しいこと、違う考え方を知ることは楽しい。

色々な本を読むことで、いろんな生き方があるんだなあと感じる。それと同時に今のままでいいのかと不安になる。

私生活が楽しいと仕事も楽しくなる人もいると思うが、私は逆のようだ。私生活が楽しければ楽しいほど、仕事の時間が憂鬱になる。光が強いほど影が濃く感じるのだ。

 

そんな仕事スランプから脱出すべく、出口治明さんの『「働き方」の教科書』という本を読んだ。

 

呆気にとられるほどに冷静に、生物の視点人間の歴史の視点から働くこと、生きることについて持論を述べている。あらゆるジャンルの事柄の例を出し、寄り道をしながら説明している。それでいてどれも無駄な話ではない。効果的でわかりやすい。

「仕事は人生の3割」「やりたいことは死ぬまでわからない」などの言葉が印象的だ。全力で頑張れ!みたいな精神論ではなく、かといって、がんばらなくていいよみたいな脱力系でもない。

仕事が人生の全てだと考える人は多い。しかし、仕事をする時間は合計しても人生の中でそう多くを占めていない。だから、働くことに対して気負うことなく、気楽に考えることが大事だということを言っている。

入社1年目、2年目というのは怖いもの知らずで、できないことがあったり、多少の失敗があっても許される。しかし、それ以降は知っていること、失敗しないことが当たり前という感じがある。

仕事に対して、しっかりやらなければならないという脅迫観念があったかもしれない。どんなことでも力んでいると、本来の力を発揮できない。

仕事なんて人生の3割。 そもそも自分の人生だ。だから自分の思ったようにすればいいんじゃないか、そう思えてくる。

 

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