知的文章術

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文才が欲しい。

子供の頃から思っていたが、ブログを始めてからその思いはますます強くなった。ちなみに「文才」と辞書で調べると「文章を巧みに書く才能」とある。まさにその巧みに書く才能が欲しい。

 

私のブログはだいたい1000文字というのを目標にして書いている。1000文字。400字詰めの原稿用紙2枚半、Wordでいうとフォントサイズ14で全く空白なしで1枚くらいだ。

この文字数の中で自分の考えを書くことが簡単と思う人もいれば、難しいと思う人もいるだろう。

 

もともと文系教科が苦手だった私にとっては、なかなか苦しい。おそらく小学生のころの私に原稿用紙3枚渡して何か書いて来いというと、ぶん殴られている。(暴力的な小学生であったというわけではない)

そのくらい、1000文字の文章を書くというのは難しいことだった。

今の自分にとっては、子供の時に比べると書けるようになったほうだろう。学生のころの文章は先生や友達など、知っている誰かに読まれることを前提としたものであった。

やはり知った人に読まれる可能性があると、ちょっと背伸びした文章を書くのは、すこし恥ずかしい。だから当たり障りのないことを書いていた。

しかし、ブログなどでは、知らない人に読まれることを前提としているので、すごく気楽だ。ただ、やはりブログを書いている以上は読んでくれた人の心に少しでも残るようなものが書きたい。

 

だから、文章の書き方についてちょっと勉強してみようかなと思い、本を探していると、外山滋比古さんの「知的文章術」という本があった。

 

 

この本の中で登場する例えがすごく的確である。

「文章が料理だとすると、ある程度、栄養があり、ハラもふくれないといけない。」

文章でいう栄養は「役に立つこと」であり、「ハラがふくれる」とは、読んだ時にちょっとした達成感があることだ。何かを料理にたとえることはよく目にするが、この例えの内容はすごくしっくりくる。

 

また、文章上達の本には細かいテクニックが書いてあるものも多いが、この本では文章を書くにあたっての心持ちについてのことが多くを占めている。

文章を書くということがどういうことなのか、「はじめに」の部分を読み返してみればわかってくる。すごく引き込まれる書き出しだ。続きが読みたいと思わせる。これが「文才」か。

文章は他人に読んでもらうことが重要だ。そして、文章は読んでくれる相手のことを思い、読む人のために書く必要がある。文章を書くことを鍛えることは、心を鍛えるということだ。

なるほど、とても参考になる。

何度も読み返して、じっくりと味わっていきたい。

 

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