髪の分け目とマインドフルネス

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先日前髪の調子が悪く、髪の分け目を普段の左側ではなく右側にして街に出た。分け目がずっと一緒だとそこだけが禿げてしまいそうだと常々心配していたというもの理由のひとつだ。分け目を右側にしたのは高校3年生の時に、理由は忘れたが分け目を変更して以来だ。

そんな状態で街の中を歩いていると、なんだか分け目側の顔が引きつってくる。普段は髪の毛である程度隠れていたところが、突然丸裸にされてしまったような感覚。今まで脚光を浴びず、地味な学校生活を送っていた地味っ子が、突然ドラマのヒロインとしてスポットライトを当てられた感じだ。おそらく誰も自分のことなど見ていないに違いない。ましてや、私が普段と逆側の分け目で行動しているとわかる人は絶対にいない。それでもちょっと恥ずかしい。普段どんな表情して歩いてたっけ?というかんじだ。家に帰る頃には筋肉痛になっていた。

 

マインドフルネスを始めた。マインドフルネスはgoogleなどの超大手企業や、テニスプレーヤーのジョコビッチなどが行っており、今かなり注目を浴びている。マインドフルネスというと、瞑想をしたり、ゆっくりと呼吸することから始める印象があるが、この本の場合は違った。ジャン・チャーズン・ベイズという人が書いた『「今ここ」に意識を集中する練習』という本だ。

 

 

日常生活の中に何かやることを増やすのではなく、やり方を変えてやってみる。まず最初は一週間左手を意識的に使って見るというもの。実践してみると確かに今まで無意識に右手で行っていることがたくさんあることに気がつく。そして、左手で行うことで、何も考えず行っていた行動に対して、意識して行わなければならない。シャワーを浴びるだけでも必死だ。普段とは逆の左手でシャワーを持ち、右手で頭を洗う。左手でのシャワーの角度調整が難しく、もどかしい、「もっと、こっち」と言いたくなる。なかなかいうことの聞いてくれない子供のようだ。この状態こそがこの本にある意識がある状態「マインドフルネス」ということだろうか。左手を使うだけでその行動に対して集中して行う必要があり、日常生活の中で、新鮮な発見をすることができる。

 

最近では髪の分け目は仕事中は左、プライベートでは右と使い分けている。特に理由はないが、自分なりのマインドフルネスだ。今度の週末はセンター分けにして歩いてみよう。

 

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